パリの香水博物館、早すぎる閉館
先日、パリの香水博物館、ル・グラン・ミュゼ・デュ・パルファン(Le Grand Musee du Parfum)の突然の閉館の知らせに驚いた。
たった5年の間だったのが本当になくなるのを残念に思う、綺麗な展示をしていた。
特にミュージアム好きとしては、いろいろのな人の興味を引くことのできる橋渡し的な施設はとても貴重だと思っている。
美術館に興味のなかった人の、もしかしたら初めての美術館体験になるかもしれない可能性を多く秘めているから。
この博物館では香水の歴史や背景、製造作業のイメージ、香りの体験、香りの受け取り方などいろいろな角度から、体験を多く取り込んで展示を構成していた。
香水にあまり興味のない私でも十分に楽しめるものだった。
そういえば、香水といえばダリのデザインした、ダリ パルファンドトワレが思い浮かぶ。
アフロディーテ (ヴィーナス) の唇と鼻をイメージしたボトルで、さすがダリらしい奇抜でユーモラスな形をしている。
これを見ていると他の芸術家たちがこぞって香水瓶をデザインしていたら、面白い芸術品が増えていただろうなと想像がつきない。
とりあえず今日は悲しい知らせだったので、素敵な記憶として今記録しておこうと思った。