《教会を知る Vol,1》数字を見つける

教会を読み解くためには、造られた年代や様式など詳しく知識を学ぶのが一番だが、専門家になるわけでもないし、奥も深く難しい。
なので旅先でふと思い出せるくらいの、ちょっとした知識をこれから少しづつ記録していきたいと思う。

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最初はキリスト教で重要とされる数字について。

教会でこれから記す数を見つけられる場合『聖墳墓教会』いわば古くに造られた教会の複製や、聖書に忠実な教会のことが多い。
今で言う複製とは形を忠実に再現することだが、中世の時代は象徴的意味や思想を真似ることだったため、柱や壁などの数字を揃えることが重要となった。
古い教会はもちろん、新しいものでも同じ思想を受け継ぐ場合は見つけることができるので、辺りを見回しちょっと数えてみると面白い発見があるかもしれない。

〝 

といえば、『三位一体』キリストの代名詞のような数字で、キリストが死後3日で蘇ったこともありキリストを表す象徴でもある。以前書いた『魚』の図像も3匹でよく表されている。
3で構成されるものは他にも門や扉など多く見られるので、見つけやすい数字でもある。

 

〝 

『復活』や『再生』を表す数字。
創世記が元となっており、神は6日で地球を創り次の7日目で休息をとった。
今の私たちの1週間とも繋がることだが、8日目は次の週へと変わる。
つまり新しいことの始まりや永遠の象徴の数字である。
教会では8の数は角柱や八角形で表されることが多い。特に八角形の部屋などによく見られる。

 

〝 12 

これは使徒を表す。キリストに仕えた最初の弟子たちの数である。
彼らは教会で丸柱として表されることが多い。(丸柱は人を表す形のため)
ただ難しいのは裏切り者のユダの存在だ。聖書のどの場面を表現するかによってユダを使徒とする12本、使徒とは数えない11本(キリストが十字架にかけられてからキリスト復活なでの間の時期)、ユダではない新たな使徒を含む12本が存在する。

 

〝 40 

この数字は教会で見つけるのは難しいが、『苦難』や『罰の時』を表す数字。
これは聖書の中でよく見られ、例えばノアの箱舟は40日間雨が降り続き、モーセは40日間シナイ山に滞在する。イエスが荒野にいるのも40日間であり、復活後も40日間現れ続けた。

 

最後にサグラダファミリアで見られる謎の数字がある。

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〝 33 

縦横それぞれの合計が全て33になるのだが、とても暗号めいている。
33はキリストの亡くなったとされる年で、ガウディはグエル公園の階段の段数などこの数字をよく使う。
その真意は謎が多く、他の意味やつながりなど異論は多い。 

簡単にまとめようと思ったのだが情報の多い主題だったので、まとめきれず。。
また面白い数字が溜まってきたら書こうと思う。