間違いのないパリのバゲット

パリ、モンマルトルの丘を下ったところABBESSES(アベス)駅の近くにあるPAIN PAIN。
2012年にパリの最優秀バゲット賞を取り、一年間大統領官邸にも納めていた職人が2015年に新しく開いたお店。
パリでパンを食べるときにはぜひおすすめしたい場所である。

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鮮やかな青いファサードが目印

ヨーロッパのパン屋では日本の購入方法とは違い、カウンター越しにパンの名前を言って注文するのだが、いつもこれに苦戦する、。
特に地元の常連さんが多いところでは、店員さんを捕まえるのもやっとだし、読めないフランス語のパン名との戦いである。
もちろんここでも。。(何よりパンの種類も多く、小さなケーキもずらっと並ぶ)
食べたいものを絞るのも難しい上、お客さんが次から次へとやってくる人気店。気がついたらレジの前に流されていたと思う。
名前がわかったものと、その場から指させるものをなんとか頼み、やっとの思いで店を出た。とにかくバゲットを買うことができたのでよかったとホッとする。

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西洋ではパンはとても重要な意味を持つ。
最も有名なのは、最後の晩餐でキリストが宣言した、赤ワインはキリストの血でありパンはキリストの体であるということ。
この2つを教会に集まり皆で食す聖餐式 (ミサ) は昔から変わることなく続き、宗教の面でも生活の面でも欠かすことができない。

また絵画の中にも頻出するパンから読み解けることもある。
小麦で作られた白いパンであれば領主や貴族を表し、ライ麦や大麦などの黒いものは庶民を表す。そこに描かれるものの身分を表現するモチーフともなるのだ。

 

日本人にとっての白米のように、古くから欠かすことのできない西洋のパン。
その本場で食べるのだから美味しくないわけがない。
特に最優秀賞のお墨付きのバゲット。間違いのない香りがした。

フランスに行きたくなった時は、あの少し緑がかったバゲットが恋しくなり日本でも探して歩く。
そして夜には赤ワインと一緒に。
教会の景色を想像しながら、旅する気分を思い出す。

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 PAIN PAIN (パン パン)

営業時間:火〜土 7:00-20:00 日 7:30-19:30
定休日:月曜日
88 Rue des Martyrs, 75018 Paris, フランス

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PAIN PAIN  web site
www.pain-pain.fr