デンマーク発『HEY』期間限定ショップ

日本初の『HEY』のshopが10月から期間限定でオープンしている。

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Rolf Hayが2002年に設立したデンマーク発のインテリアプロダクトブランドで、軽快でカラフルな色使いや、50〜60年代のデンマーク家具のデザインを取り入れながらも現代らしいデザインアイデアが世界中で話題となっているブランドだ。
日本でもステーショナリーや雑貨はセレクトショップで目にすることが増えて来ていた。
その中の日本初のショップ展開はやっぱりと思いながらも、世界最大規模のスペースと品ぞろえのチカラの入れ方に少し驚いた。

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ミラノで行なわれたフォーリサローネでHEYのブースを見てきたのが今年の4月。
正直なところ日本で見かけるステーショナリーやwebや雑誌でみる家具自体にあまり魅力は感じていなかった。まさに今どきのおしゃれを絵に描いたようで、どこか軽い雰囲気に少し飽きていたのかもしれない。
ただミラノのその会場はそれとは違っていた。

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ルノアールの絵画のような時間が流れる

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フォーリサローネはミラノの街中で行われてるミラノサローネの事を指すのだが、施設やギャラリー、邸宅など本当に街中のどこでも、お祭りのように様々なブランドや企業が自身のブースを打ち出している。
その中でHEYはカテドラル近くにあるクレリチ宮殿を借りて発表の場としていた。
HEYのデザインは前述した様にどこか軽さがある。
その軽さと洋館の持つ昔の西洋の建築の合わせは、どこか危なかしくもあるのだが絶妙にいいバランスを保っていた。
確実にスタイリッシュなモダン建築にはマッチするデザインを、古めかしさの中にあえて存在させる事で、軽く思えていたデザインが軽やかに浮かびあがるように主張してくる。心地よい違和感がとても上手な構成であった。

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そのHEYと久しぶりに日本で再開した感想は、やはり少し軽く感じた。
ミラノでの印象が大きかったのだろう。日本のモダンなビルのなかでは綺麗に収まりすぎているのかもしれない。
ただ今後が私は楽しみである。
日本人が気軽にHEYのインテリアを購入できるようになった今、日本の家の中でそれらはどんな様子を見せるのだろう。(モダンな今らしい建物は置いておいて、。)
私は日本らしさは洋館をも超える良いミスマッチになると思う。
もし民家や和室で見かけたら新たな面白い違和感が待っているかもしれない。
HEYが日本で発進する今後のショーも含め、日本のユーザーが作り出す新たな空間は今までに感じたことのない居心地を演出できる可能性を秘めている。

来年の夏までGYREのB1での期間限定ショップなので、興味が湧いたらぜひ。

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